【小説】私が彼を殺した

「穂高企画」のオーナー穂高誠が結婚式の当日に毒殺される。
この誰からも憎まれる、こと女性関係にだらしのない最低男に鉄槌を下したのは三人の男女。
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以下、重大なネタバレを含みますのでご注意ください。




【どちらかが彼女を殺した】に続くリドル・ストーリー形式で、前回よりも容疑者が一人増えての三択犯人当て推理小説

では、いずれも「私が殺した」と主張する容疑者のお三方をご紹介します。

まずは神林貴弘
穂高の花嫁となる女流詩人・神林美和子の兄。
妹とは15年間離れて育ったため、兄妹を超えた愛情と肉体関係を持つ、穂高とは別の意味でだらしのない男

続きまして駿河直之
穂高に裏切られ自殺した浪岡準子に好意を寄せていた穂高のマネージャー。
多額の借金肩替わりを条件に半ば飼い殺されたように穂高の言いなりになる。
穂高の元へ来る以前の職場で、会社の金をギャンブル使い込んだだらしのない男

最後に雪笹香織
美和子の編集担当者にして、数多くいる穂高の「過去の女」の一人。
穂高との間にできた子供を堕胎した経験もある。
三人の中では最も穂高を殺す資格のあるまともな人物。

物語はこの三人の主観が代わる代わる綴られて進み、その中で毒入りカプセルの行方を見失わないように注意するのが読者に課せられた問題。

大抵の方はその部分に傾注して読み進めた事と思われますが、リドル云々を抜きにして普通の本格ミステリとしても十分楽しめる作品でした。
(と言うのは、巻末袋綴じの解説に頼ってしまった者の強がりか?)

読者の方々によれば諸説あるみたいですが、解説に従えば、犯人はホテルマンに手渡す前にポケットの中でピルケースごとすり替えた駿河直之(P148)という事で合ってますよね?




【どちらか~】の時もそうでしたが、犯人が罪を認めた上での心情が描かれてないのが物足りないですね。

いくら穂高が殺されて当然な奴だったとはいえ殺人は殺人。
犯人が悔い改めて刑事が逮捕するシーンが…

…刑事?…逮捕?

すっかり忘れてたけど加賀シリーズ第五弾です。

別に加賀でなくてもよかった内容でしたし、今回は古畑任三郎寄りのキャラに思えました。















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