【小説】珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を

良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。

シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール





画像


以下、重大なネタバレを含みますのでご注意ください。


京都の人目に付かない路地裏にひっそりと佇む純喫茶タレーラン。

【門】を潜れば異空間にも似た雰囲気の漂う、商売っ気ゼロの喫茶店が舞台のコーヒーミステリー。

第一章 事件は二度目の来店で

第二章 ビタースウィート・ブラック

第三章 乳白色にハートを秘める

第四章 盤上チェイス

第五章 past,present,f*****?

第六章 Animals in the closed room

第七章 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を


全七章からなる連作短編小説。



人の死なないミステリとの触れ込みで話題になってたのでチョイ読み。

確かに人は死にません、ギリギリ死にません!

この程度の人の死ななさと言えば【万能鑑定士Qの事件簿】で経験済みなのでさほどの新鮮味は感じませんでしたが、トリック面に着目してみれば、東野作品を読み漁ってるRockyでもこの叙述トリックはちょっとやり過ぎかと…

上手く言い表せませんが、並みの叙述トリックであれば「読者の目を巧みにかいくぐってるなぁ~」ぐらいのヤラレタ感ですが、この作品にいたっては「読者に見えてないからってやりたい放題だな…金返せコノヤロー!」ほどではないにしろ文句を言いたくなります。

そもそもタイトルからして欺く気満々ですし…





ど~でもいい内容が連ねてあるわけじゃありませんし、むしろ後にその効果を発揮する重要なファクターが散りばめられてますが、事件性皆無で実にたらたらと進む第四章までが我慢のしどころです。

第五章以降はキャラの詳しい過去にも触れられていて、それに起因する命を狙われる場面もあったりして俄然盛り上がります。

やっぱり事件や犯人あってのミステリですね。





あと目立つのが、随所に盛り込まれた回りくどい言い回し


トイレに行く。

下腹部の訴えに耳を傾ける。


驚く。

五十音の一番最初の一文字を発する。


青ざめる。

クラーケンのように暴れていた気流はその一言により、巨大な矢へと姿を変えて、僕の心を得体の知れぬ恐怖へと磔にした。

比喩にしても長すぎるので、理解するのに一拍必要となります。

これはもう笑えって事かな?












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